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心健やかに生きるための介護

メイクセラピーがQOLの向上に役立つ理由とは?

介護美容というアプローチも

近年多くの介護現場で取り入れられているのが「メイクセラピー」です。リハビリ効果や認知症予防が期待されるメイクセラピーですが、どのような効果があるのか詳しく見ていきましょう。

介護美容というアプローチも

生きる力とその人らしさを引き出す「メイクセラピー」

多くの介護現場で導入されているメイクセラピーは、色彩学や印象分析などの心理学の理論から成るメイクと心理カウンセリングを掛け合わせた新しいケアです。特に女性はメイクできれいになることに喜びや幸せを感じる人も多いのですが、メイクによる幸福感がQOLの向上につながり生き生きとした生活を送ることができる、と大きな注目を集めています。
介護現場では「生きていくこと」が最も優先されていますが、「自分らしく生きるために必要なこと」の一環としてメイクセラピーの導入が進められています。

メイクセラピーが与える効果

QOLの向上と維持につながるメイクセラピーには「心理的効果」「社会的効果」「リハビリ効果」「口腔機能アップ」「認知症の予防と改善」の5つの効果があります。なぜそのような効果があるのか、メイクがもたらす科学的な効果の観点からも詳しく見ていきましょう。

「心理的効果」

研究によると、メイクには自己肯定感と安心感の確保・リラックス効果があると言われています。メイクによっていつもと違う自分になることで自信がついて自己肯定感が増し、リラックスすることでストレスが解消され、認知症の改善にも役立つ、と考えられているからです。

「社会的効果」

メイクセラピストや職員、家族など周囲の人と会話する機会が増えるようになります。人との関わりは健康的に生活していくにあたって最も大切なことです。前向きな感情が生み出され、生き生きとした日常生活を送れるようになります。

「リハビリ効果」

ファンデーションやチーク、口紅などのメイク用品にはほとんど蓋がついています。ケースの蓋を開閉したり、パフでファンデーションを塗ったりなど手を動かす動作も多いため、握力や筋力の向上といったリハビリ効果が期待できます。

「口腔機能のアップ」

手や指を動かす動作を継続に行っていると唾液分泌の機能が向上します。分泌力が高まると嚥下障害や咀嚼障害、発音障害などの予防・改善につながると言われています。

今後も拡大していくことが予想される

メイクがもたらすあらゆる効果が高齢者のQOLを高めるとして注目を集めているメイクセラピーは多くの医療現場や介護現場で取り入れられていますが、新聞やテレビで取り上げられる機会も増えてきているため、徐々に世間に浸透しつつあります。今後も高齢化社会が続いていくことが予想されているため、メイクセラピーを取り入れる施設はさらに増えていくことでしょう。

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