介護の質を見極めるポイント
高齢化社会の日本では介護施設といっても多種多様にあり、施設ごとに特徴も異なります。ここではQOLを意識しているかどうかを見極めるときに着目しておきたいポイントをまとめていきます。
食事
味付けや盛り付け、香りの調和が良い食事がQOLを高める食事だと言われています。インスタント食品を多用していたり、おかずが偏ったりしている食事ではQOLは高まりません。どのような食事を提供しているのか、注意深くチェックしていきましょう。栄養のバランスだけでなく季節のイベントに沿った食事を提供しているような施設はQOLを意識している施設だと言えるでしょう。
声掛け
生活しやすいように配慮していても、自宅とは違う場所で暮らすことにストレスを感じている人もいます。そのような人が少しでも安心できるように、声を掛けて積極的にコミュニケーションを取っている職員が多いところは良い施設だと言えるでしょう。ただし、コミュニケーションを取ると言っても、一方的に声を掛けるだけでは不十分です。高齢者1人ひとりに合わせた声掛けを行っている施設はQOLに配慮した施設である可能性が高いです。
レクリエーションの充実度
介護施設には食事や睡眠などの基礎生活の時間と、社会生活の時間、レクリエーションなどの余暇時間があります。充実した余暇時間を過ごせるかどうかはQOLにも大きく関係するため必ずチェックしておきたいポイントです。充実したレクリエーションかどうかは、行う頻度やメニュー内容、参加している高齢者の表情などから確認できます。
職員のモチベーション
満足度の高いサービスを提供するには高齢者だけでなくその施設で働いている職員のモチベーションを維持することも大切です。介護は対人サービスなので、提供する人の知識や技術、能力、仕事に対する姿勢などでサービスの質も変わります。良いサービスを提供するには職員が生き生きと働けるように、満足度を満たすことも大切です。
業務内容だけでなく働きやすいように職場の環境が整備されているか、能力や意欲が向上できるような体制になっているか、など組織そのものにも着目して確認するようにしましょう。
満足度の高い施設とは?
様々な介護施設がありますが、高齢者が主体の今、「いかに満足できるサービスを提供できるか」が大きなポイントです。そのためには、組織は多様化する高齢者ニーズを的確に把握し、高齢者が求めていることは何かを常に意識しながらサービスを提供することが大切です。